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スユニ60、オハフ61車体・床下器具加工/塗装完成

日本国有鉄道(国鉄)スユニ60、オハフ61(宮沢社真鍮製未塗装キット組立加工,1/80,16.5mm)



ある運転会のお題が、ユニ客車と決まったので、何を作ろうかと思案したときに浮かんだのが、宮沢のスユニ60です。
スユニ60は1979年に福岡市高宮のジャンボ模型店にて購入しました。当時2500円。
車体は未塗装で組立済み、台車や床下器具は自分で調達するようになっています。
塗装をして、組み立てればすぐ完成しそうなのですが、とある事情で延び延びになりました。それは、後ほど。

ちょうどスユニの隣に宮沢のオハフ61の未塗装キットがありましたので、まとめて加工しました。
オハフ61は1978年に福岡市の王様もけい店にて、2750円で購入しました。こちらは床下器具付き。
こちらも塗装すればすぐ完成となるのですが、こちらは床下の水槽の位置が異なるため頓挫。それから38年経過しました。
(2016年3月23日UP)

宮沢社キットの箱。オハフ61には、2750円のラベルが。



スユニ60の図面。魚腹台枠やブレーキ引き棒などを追加記入しています(拡大できます)。




オハフ61の図面。台車中心位置や水槽、ブレーキ引き棒などを追加記入しています(拡大できます)。
60・61系客車の台車中心位置は、1/80にて車端から32.5mm。他の客車は34.5mm。
出典:鉄道模型趣味誌、1998年2月号(No.637)
このように60・61系客車の台車中心位置は、車端側に寄っているので、要注意です。
私は、後で、気づいたので、大わらわとなりました。



床下の図面。客車関係はすべて共通となっています(拡大できます)。



スユニ60がいきなりバラバラになっていますが、元は半田付け組立が完了していました。
では、なぜばらしたかと言うと、後方監視窓がある妻板が逆に半田付けされていたため。

いわゆるエラー品です。これに気がついたのは、当時の模型の先輩である、K氏。
「あっ、これ妻板が逆じゃん。」といわれ、私も、言われて初めて気がつきました。

今ならクレーム返品でしょうが、ジャンボのおばちゃんから「菊地君はそれぐらい直せるやろ。」の一言引き取りました。
でも、当時はそこまで技量が無かったので、加工できず。これが、37年間眠っていた理由です。
台所のガスコンロの上であぶって、バラバラにしました。


乗務員扉の妻板側を約1mmほどヤスリで削ります。画像ではわかりにくい。


スユニ60は車体が裾広がりなので、手で、修正してから妻板を半田付け。
乗務員扉の妻板側を削ると、上のように扉が平行になります。
下は手抜きしてそのままのオハフ61。扉が平行ではありません。


妻板関係が組立終わったスユニ60


こちらは、1位2位側


車掌室側の妻板にはステップぐらいはほしいな、っと思ってステップを取付。
0.5mmの透明プラ板で穴あけ治具を作って活用。
ステップは、φ0.3mmの真鍮線


穴あけの寸法図です。手書きで見苦しいのはご勘弁を。
なお、これは宮沢のスユニ60にあわせていますので、他社品の場合はそのまま適用できるとは限りません。


このままでは、メリハリがないので、雨樋として、ピノチオ社の2段雨樋を半田付け。
テープで仮止めして、少しずつ曲がらないように且つ押さえながら半田付け。



雨樋の半田付け終わり


オハフ61も同様に雨樋を半田付け。上方の白い押さえ棒で押さえています。


扉下のステップの付けようと、厚さ0.3mm、幅0.8mmの真鍮帯板を加工。
5mmの真鍮角棒を使って、バイスに押し込んで、「コ」の字形にします。
同じ5mmの角棒を使って取付部を曲げ。
さらに反対側を曲げてステップの完成。


扉下のステップを半田付け済み。半田を盛ってがっちり付けています。


宮沢社付属のベンチレーターは、プレス製で肩がだれていますので、TOMIX社プラ製ガーランドベンチレーター(HO-R05)へ交換します。
取付穴が異なるので、TOMIXのパーツを基に新たに中央に2ヶ丸穴を開けています。
手前がオリジナル。奥の銀色がTOMIX。パーツ取付は塗装後です。


車両を軽量にするため、床板を厚さ0.5mmのアルミ板にて新製。
強度を確保するため、端を曲げています。


床下関係。左は0.5mm厚さのアルミ床板。中はオハフ61用。右はスユニ60用床下器具。水槽の一部を切り欠き済み。
床下器具はエンドウ社プラ製の一体型です。


オハフ61の床下器具のうち、水槽部分をくりぬき、移動先もくりぬきます。


水槽を移動し、エポキシ系接着剤で接着済み。わかりにくいですが、蓄電池箱の裏の水槽がありません。


スユニ60は魚腹台枠なので、厚さ1.2mmのプラ板で、その部分を作成。


台枠を加工済み。白い部分が加工部です。


オヤ35に準じて、配管関係を加工追加。


反対側。


車掌室の下から、ブレーキシリンダーまでブレーキロッドがあるので、φ0.5mmの真鍮線で作成。
ブレーキシリンダー側には、戻しバネをφ0.2mmの真鍮線を巻いて作成。チェーンはφ0.2mmをよじっています。


アルミの床板にエポキシ接着剤にて接着。上の床板はオハフ61、台車中心位置を間違えたので、いったん埋めて車端から32.5mmの位置に開け直しています。
なお、スユニ60のみは、台車中心位置がなぜか34.5mmと他の客車と同じです




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