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アルプス電気社製MDー5500プリンター修理


2000年に購入して以来、JR九州の電車の模型などのレタリングのデカール作成に活躍してきた、
アルプス電気製のMD-5500のプリンターが、ガガッといってエラーが出て動かなくなりました。
まだまだ活躍してもらいたいので、原因を探して、修理しました。その顛末記です。

(2020年9月16日UP)


MD-5500。2000年から使ってます。外観は割ときれい。



故障の原因を探ってみると、紙送りローラーの紙押さえのバネが浮いています。(赤矢印)



分解して修理できるか検討します。
分解方法はYoutubeに動画がアップされているので、それを参考にしました。
動画から先は、画像で示します。まず紙詰まり対応のリリースレバー(青色の部品)をはずします。



続いてリリースレバーとギヤでかみ合っていたリリースレバーシャフト(白色の部品)を取り出します。
なお、このパーツは紙押さえを持ち上げる役目があるので、
組立の際はリリースレバーとのかみ合わせに注意が必要です。



紙送りの黒い部品をはずします。ネジはなく篏合だけですので、注意します。



紙押さえのバネを中央側へ寄せて片方ずつはずします。



紙押さえをはずすには、紙送りローラーをはずす必要があります。
まず、ローラーの止リングをはずします。



ローラーが外れました。



紙押さえのバネ用のボスのところが片方折れています。
同じ紙押さえの4ケ中3ケが折れていました。
3ケは折れた場所も破断面も似たような感じ。20年はプラ製の限界かも。



幸い折れたボスは残っていたので、折れたボスをΦ1のピアノ線で串刺しにして復旧させます。
まずはΦ1mmの穴を開けます。



ピアノ線を準備。(ピアノ線の切断はkeiba製のニッパーを使用。刃こぼれしません)



ピアノ線で紙押さえのボスを取付、瞬間接着剤で固定。
なお、ピアノ線を挿しこむ前に押さえバネをセットしておきます。



1ケ取り付けたところ。一番左が修理済み。
中央はボスが折れていないもの(これも折れるかもしれないので、ピアノ線を通しました。)
一番右は抑えのバネが細く応力も小さいので、今回の修理対象外としました。



紙押さえの修理完了。



後は分解と逆の順に組み立てました。無事動作してよかったです。

注意!!紙詰まりのリリースレバーとギヤのかみ合わせは、紙押さえを持ち上げることができるようにしてください。

故障の原因調査や修理の方法は自己流です。
これに基づいて分解等により不具合が生じたり、修理できなくても当方は一切関知いたしません。
全て自己責任にてお願いします。

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