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窓抜き車体組立/コルゲート関係/屋上機器と床下関係塗装完成

JR九州813系電車(真鍮製自作,1/80,16.5mm)その2_コルゲート関係



九州、福岡県に引っ越しして、JR九州の車両を毎日見ています。
885系ソニック、883系ソニック、787系にちりん、781系ハイパー、811系、813系、415系、EF81等です。
そんな中、813系電車は、15分毎に走っていて、上下合わせて、1時間に8本。
特に、813系1100番台がシャトル運転していて、いつも目にしています。
ということで、813系1100番台を作ることにしました。
真鍮板での工作、今回はコルゲートを作ります。
(2017年8月13日UP)

車体の組が終わったので、ディテール加工に入ります。
まずは、雨樋の取付。雨樋は、Φ0.7mmの真鍮線。
自作のアルミ製雨樋取付治具にて高さを決めて、一気に半田付け。(西鉄3000形のを流用。)
先の方をちょん付けしなくても、真鍮線が浮かないよう注意すれば、アルミの治具のおかげでそれなりにまっすぐつきます。



1mmのアルミの治具を車体にぴったりつけます。輪ゴムで留めています。
左側から半田付け中。輪ゴミは適宜ずらしています。



3両済み。



半田付けが終わった雨樋は、丸線なので、表面を平ヤスリでヤスって平らにします。
車体の側面に傷を付けないようにマスキングテープなどで、養生。



3両とも削り終わり。



雨樋の表面が平らになっているのですが、わかりにくいですね。



さて、これからが難関の側面にあるコルゲート作成。手順を下に記します。
813系1100番台は、側面に6本。
813系の0番台は、側面になんと15本もコルゲートがあります。
(ドアの戸袋ところにもコルゲートあり)
0番台にしなくて良かった。
1)真鍮線は、近所の手芸店で購入した#31(0.26mm)。丸まっているので、引っ張ってまっすぐに。
2)側板のコルゲートの位置に、すじ彫り。
3)珊瑚のシル・ヘッダー取付治具に真鍮線と車体をセット。ぴったり合わせるのも手間取り。
4)すじ彫りした溝に真鍮線をはめ込み、ベークの薄板などで押さえながら半田付け。
5)半田こてを強くあてると真鍮線が曲がるし、治具のバネでしっかり引っ張らないと半田こての熱で線がへろへろになるので、気を使います。

手芸店で購入した真鍮線。
左の#31は線径が0.28mm程あり。太め



丸まっている#31の真鍮線を引っ張ってまっすぐに。線径が、Φ0.28mm→0.26mmへ細くなって、ちょうど良い感じ。



ショーティが先行。


半田でぎとぎと。この後キサゲ作業です。


先行のショーティ、コルゲートのところの半田をキサゲで削ります。
813系のコルゲートは断面が三角形状で、上方から光が当たるとコルゲートの一辺がピカリと反射して光ります。
それを再現したくて、コルゲートとなる0.26mmの真鍮線の上方の面をキサゲで削って、平面を出してみました。



コルゲートの位置を側板にすじ彫り。



治具にセットして、半田付け中。



車体と真鍮線を治具にセットして、真鍮線を側板の溝に指の感触で落とし込み、ベークの板などで、真鍮線を上から押さえて、ようやく少しずつ半田付け。
真鍮線の左右(側板では天地方向)のぶれは、溝で規制。
真鍮線の上方(側板から離れる方向)へのぶれは、ベークの板で押さえて。
真鍮線の線方向へののびは、シル・ヘッダー取付治具のバネで吸収。
これで、まっすぐ半田付けできるはず。(半田こてを線に強く当てすぎると線が溝からはみ出てゆがみます。)

窓下のコルゲートは1本の線をドア部分も通しで半田付け。
コルゲートの真鍮線を半田付け終わった状態。



コルゲート部分の半田のキサゲ作業とコルゲートの平面だし。
作業は古いヤスリをグラインダーで削って、砥石で研磨したものを使用してます。
古ヤスリ製のキサゲでコルゲート部分の平面を出すため削っているところ。
 


1両完了。






左が削った後、右は半田付け後、削る前。



813系のコルゲート削り。3両完了。



3両まとめて撮影するとコルゲートの感じがいまいちわかりにくいです。



次は、妻板の縦樋。
厚さ0.5mmの真鍮板から、ミニサーキュラソーを利用して、切りだし。樋の受け部分は糸ノコで切り出して、できあがり。



上は、ショーティーへの半田付け完了。
下は、本ちゃん用の縦樋。



本ちゃん用も半田付け完了。



上は、本ちゃん用、雨樋からの水が縦樋の受けにいかにも流れそう。
下のショーティーのは受けがムクのままです。



次の難関は、妻板のコルゲート。そうなんですよ、813系は妻板にもコルゲートがあるんですよ。
最初からエッチングを仕込んでおけば良かったのですが、行き当たりばったりなので、ここでも、Φ0.26mmの真鍮線を半田付け。
側板の時に使った、珊瑚社製のシルヘッダー取付治具は奥行きが全然不足なので、使えません。
そこで、真鍮線にテンションをかけるため、Φ0.9mmのピアノ線を弓形に曲げて、これに真鍮線を絡ませ引っ張る作戦。
妻板には溝を彫り、真鍮線を溝にはめて押さえながら半田付け。
10ヶ所必要です。
(実物のコルゲートは12本あるのは内緒)

黒いピアノ線で、Φ0.26mmの真鍮線をピンと引っ張っています。



半田付けした後。半田でぎとぎと。



妻板のコルゲート3両分半田付け完了。画像はキサゲ済み状態です。
妻板4面×コルゲート10本+ショーティ10本=50本半田付けしました。



前面のディテール窓下の手すり。
線を一本曲げたものではなく、飾りも兼ねた複雑な形状。
厚さ0.3mmの真鍮板に0.4mmの間隔を空けて厚さ0.2mmの真鍮板を液状半田で半田付け。幅は1.6mmにスライス。



長さは12.4mmでカットして、両端を曲げて、ヤスリ仕上げ。



ショーティで確認中。



3対作成完。



前面窓下の手すりは、塗装後の別付けです。(塗装をしやすくするため)
手すりの裏に取付ベースを付けます。
厚さ0.3mmの真鍮板にミニサーキュラソーを活用して1.2mmの幅でスリットを入れます。



まとめてコの字に折り曲げ。



差し込むところは細くして、手すりの裏に瞬間接着剤で接着。(半田付けだとバラバラになりそうなので)



前面窓下に取付穴を開けます。プラ板の治具を作成して活用。



仮に取り付けて様子を見ます。



続いては、屋根上のランボード。1×3mmの真鍮アングルを半田付け。ショーティで事前確認。



アルミの治具で位置決めして、半田付け。



3両完了。端面は斜めに面取りしているので、真鍮板を半田付けして整形。ここは手間取ります。



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